こんにちは、えむです。
私はこの3年ほどずっと在宅ワークをしていますが、家でのワーキングスペースの設置には色々と試行錯誤を重ねてきました。
特に最初の方は、体に合わない椅子に悪い姿勢で長時間座っていたため、首と肩を痛めてしまい、病院に通うほどのストレートネック(首のS字カーブが、頭の重みに負けて真っ直ぐになってしまうこと)になってしまいました。
病院の先生曰く、小柄な女性の方が首が華奢なため、姿勢の負担がかかりやすく、ストレートネックになりやすいそうです。
そんな私にとって自分に合うオフィスチェアを見つけることは死活問題でした。色々と調べて試した挙句、高級品を買って返品したことも。
私は身長153cmと日本でも小柄な方なため、よくネットでおすすめされている椅子でも体に合わないことが多く、苦労していたのですが、ついに先月完璧な一脚を見つけたので、自信を持ってご紹介したいと思います。先に結論だけ言ってしまうと、オカムラというブランドのバロンという椅子です!
(注:オカムラのバロンはカスタマイズが色々できます。上のリンクはそのうちの一つのバリエーションです)
値段がかなり張るのですが、それでも、首と肩が本当に楽になったため、こういう選択肢もあるのか、と本当に困っている方の参考になったら嬉しいな、と過去の自分に向けて書く気持ちで紹介できればと思います。
探していた椅子の条件
正直、もう首と肩が痛すぎてどうしようもない状態になっていたため、「どんなに値段が高くてもいい、とにかく最高の椅子を見つけよう」と思った私の条件は、以下でした。
- 高さの調節ができる
- 使うデスクやモニターの高さに合わせて高さが調節できないと、せっかくいい椅子を見つけても首に負担をかけて上を見上げたり肩をすくめた無理な姿勢になってしまうので、これは必須でした。
- アームレストが動き、きちんと肘が乗せられる
- 肘は肩からまっすぐ下に下ろして、アームレストに乗せられることが、肩に負担をかけないコツなのですが、身長が低く体が小さいとそもそもアームレストに肘が届かない。なので、可動式のアームレストは必須でした。
- ゆったり座れる広さの座面
- 私は癖でつい椅子の上であぐらをかいてしまうのですが、その時に膝や足に負担がかからない、広めの座面が良かったです
- ヘッドレストがついている
- 首を休めるために、これは必須でした。多くのオフィスチェアは、どれだけ「小柄な方でも使えます」と書いてあっても私が座ると首の高さが合わないものが多く、首のカーブにあたるべきところが頭の後ろに当たって、余計首が痛くなるケースが多かったので、絶対に自分の体に合うことが必須でした。
細かく書くとこんな条件になるのですが、一言でまとめると、これは、人間工学的に理想の姿勢を無理なく取れる椅子、ということになります。
これが、座るに当たっての理想の姿勢です。
(画像出典:https://www.bauhutte.jp/bauhutte-life/tip1/)
これを実現できる椅子が、ありそうでないんですよね。それを探し求めていました。
試行錯誤の日々
本格的に椅子探しを始めたのはニューヨークですが、東京に帰ってきてからも、いろんな椅子を試しました。
ニューヨークでまず買ったのが、これに並ぶものはない最高のオフィスチェアとの呼び声高い、Herman Millerのアーロンチェア。ショールームに行って試してもみたのですが、実際に家で長時間使ってみたら私の体には合わなかったため、泣く泣く返品・返金してもらいました。
座面が私には広すぎて、膝を曲げた部分が椅子のふちに当たってしまうのと、アームレストに肘が届かなかったのが要因で、要は椅子自体はすごくいいのに私の体ではその良さを享受できなかったということだったと思います。
ただこれは私に合わなかっただけで、ここまで評判のいい椅子ですし、興味がある方は試してみるのもいいのかなと思います。もう少し背が高い方だともっとぴったり座れると思います。
実際に座ってみないとダメだ、こんなに値段が張るのだし、できればたくさんのオフィスチェアを比べて決めてみたい、と考えていた私は、大塚家具やIKEAの椅子コーナーでさまざまな椅子を試してたのですが、もっと色々座り比べたいな、と思っていました。
そんな中見つけたのが、東京の浅草橋にあるワーカホリック。ここは高機能オフィスチェアをメインに扱うセレクトショップで、国内外15ブランド60脚のチェアが座り比べられる上、なんとオフィスチェアのプロであるチェアコンシェルジュが常駐しています。
来店するお客さんの約8割が、腰痛・肩こり・首の痛みに悩んでいるということで、私はもうここしかない、と最後の望みをかけて予約をして向かいました。
当日は、一人の担当の方についていただいて、まず理想的な椅子の座り方、体に負担のかからない姿勢の取り方から指導してもらい、その後店内にある60脚の椅子を自由に座り比べて、自分が気に入った数脚を選びます。
気に入った数脚の中から、担当の店員さんに細かく椅子の説明をしてもらったり、実際に自分の家のデスクの高さと合わせた状態で座り心地を試してみたりします。
やっと見つけた、オカムラのバロン
そこで紹介していただいたのが、オカムラのバロンでした。
私と全く同じ悩みを抱えてくる方が多いのか、店員さんは最初から私がこれを選ぶことをなんとなく分かっていそうな感じだったのですが(これがいいかもしれないですね、と最初にそれとなくおすすめしてくださった)それでも色々試して比べて納得した上で買えたのでとても良かったです。
私の愛するバロン。我が家のは黒です
オカムラは高品質なオフィス家具で有名な日本のブランド。数あるオフィスチェアの中でも、バロンはイタリアのデザインブランドとオカムラがコラボしたスタイリッシュな椅子になっています。
この椅子が素晴らしい点は、
- 座高が調整できる
- これはオフィスチェアでは基本でしょうか。ただ正直、日本で売っている一般的なデスクを使っている場合、どれだけ椅子の高さを調整しても身長150cm前後の人は床に足がつかないと思います。私も家具を揃える時点で色々と低身長の人向けデスクを探したのですが、可動式のものであっても、最低でも70cm前後の高さのデスクがほとんどでした。
- デスクが動かせないとすると、そこに椅子を合わせにいくしかないので、まず座高を調節して、タイピングがしやすい高さにすることを目指しました。また紙に書くときなどは、タイピングするときより少し低めにして、机と頭との距離を近づけたほうが体に負担がかかりません。ずっと使うことを考えると、座高を調節できる椅子であることは必須でした。
- ただこれでは足が床につかないので、それを解消するために私はフットレストを使い、高さ70cmのIKEAのデスクでも足がフットレストにつくようにしています。椅子を今すぐ変える予定のない方も、足がもしぶらぶらしているなら、まずフットレストを買って足を休める場所を作ってあげると、体が楽になるかと思います!足が気持ちよく置ければいいので、アマゾン・楽天で人気の3000円ほどのもので十分だと思います。
- 座面が前後に動かせる
- 足を下ろして座った場合、膝の曲がったところと椅子の座面に指数本ほどの隙間ができるのが理想とされています。私の場合、そこがピッタリ合うものがなかなかなかったのですが、この椅子だと座面がなんと動かせるので、そこもピッタリ合わせられます。
- リクライニングの角度が調節できる、さらに固定もできる
- ただ動かせるだけでなく、沈み込んだ状態で固定もできます。
また高級チェアだけあって、色々カスタマイズができるのですが、私は ① エクストラローバック ② グラデーションメッシュ ③座面メッシュ ④可動ヘッドレスト ⑤可動式アジャストアーム というカスタマイズにしました。これはどういうことかというと、
- ①エクストラローバック、つまり背の低い人むけの特注品である
- ワーカホリックさんだけで買える特注品らしいのですが、エクストラローバックと言って、背もたれが短く、小柄な人のサイズ感に合わせた高さになっています。(実店舗に行かなくても、楽天のワーカホリックさんのページから買えます。下でリンクを貼っておきます。)
- ②背面がグラデーションメッシュという特殊加工になっており、もたれかかりやすい
- 背面が背骨を支えるのに適したデザインになっており、心地よくもたれかかることができます。もちろんリクライニングの角度も調整できます。
- ③座面がメッシュ生地になっており座りやすい
- 通常、オフィスチェアはクッション生地のことが多いと思います。バロンでもクッションとメッシュが選べるのですが、私は座り比べてみて、メッシュの方が微妙に柔らかく腰にいい気がしたのでそちらにしました。
- ④ヘッドレストが動く
- 高級オフィスチェアの中でもヘッドレストがついているものは限られていて、その中でもこのチェアだとヘッドレストが動かせるので、姿勢に合わせて調節することができます。
- ⑤アームレストが動く
- 小柄な私でも、アームレストを最大限に内側まで動かすと、肘がゆったり預けられるところまでアームレストが動きます。
ワーカホリックさんのページでは、バロンチェアを使った理想の姿勢の図解も見ることができます。
(出典:https://item.rakuten.co.jp/of9/cp8mkgb-bf-sc/)
というわけで、二時間色々説明を聞いて考えて、最後にはこの椅子に心を決めました。
もしも私と同じ指定のものに興味がある場合は、下のリンクから、ワークチェアさんの公式楽天ショップで全く同じ仕様のものを購入することができます。色のバリエーションも多く、黒や白、赤なども選べます。
18万円の椅子。
実は人生で一番高額な買い物だったのですが、首と肩は一生物ですし、1万円くらいの納得のいかない椅子を買って数ヶ月でまた次を探すくらいだったら、最高のものが買いたい、と思いその場で購入しました。
その後一週間も経たないうちに椅子が届き、組み立て作業もなく、そのままデスクの前に運び入れて、そのまま使い始めました。
実際に3ヶ月使ってみた感想
最高です…!この椅子に変えてから首と肩の凝りが劇的に改善されて、買って良かったと本当に思います。
もちろんどんなに最高な椅子でも長時間座り続けるのは良くないですが、この椅子だと心地よくて寝そうになるくらい、本当に低身長の人にピッタリのサイズだと思います。
この椅子が届いた後、連日カフェで作業していた時期が少しあったのですが、みるみるうちに首と肩が痛くなってしまい、家での作業に切り替えてこの椅子で作業するようにしたらすぐに凝りが消えました。椅子の力、すごい…!
また首と肩が痛くて作業が止まる、みたいなことも前はあったのですが、それが無くなりました。すごく楽に座っていられるので、集中力が途切れません。
後悔しないためにもものすごくお金をかけて、正解だった、と今は思っています。
少しハードルが高いのは百も承知で、もしも私と同じように悩んでいる方がいたら、ぜひ検討をおすすめしたい椅子です…!少しでも参考になれば幸いです。
またこの関連記事では他に首・肩の凝りを軽減するために効果があった工夫を4つご紹介しています!
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