[元外資系コンサルが教える]ケース面接対策におすすめの本

その他

コンサルを受ける際に避けて通れないのがケース面接。

ただこのケース面接、実際にやってみるまでなかなかイメージが湧きづらく、どう対策したらいいのか迷う方も多いと思います。

私も数年前の転職活動の際、ネットで必死に情報収集をして対策をしました。新卒のタイミングではなかったため周囲に相談相手もおらず、一人で本とにらめっこし続けた転職活動でしたが、本を読み込んで準備した結果、外資系のコンサルティングファームに内定をいただくことができました。(現在は退職しています)

そのような経験から、ケース面接対策に役立った本とその使い方を紹介したいと思います。

ケース面接にあたる際の心構え

そもそもの目的に立ちかえると、ケース面接は、志望者の論理的な思考力やコミュニケーション能力を見るために行われています。

短い時間で問題解決ができるか、自分の導き出した結論を的確に伝えることができるか、それを受け止める相手とコミュニケーションが取れるか、といったことを見られているので、面接の場では、自分の考えたことをきちんと筋道立てて説明できて、面接官との質疑応答で人間らしい受け答えができれば十分合格点に達するかと思います。

そこに至るまでを補強するのが関連本での対策や受け答えの練習です。

実際、ケース問題自体は割とパターンがあったりもするので、問題を解くこと自体はそこまで難しくないことが多いです。

やってみた経験から思いますが、ケース面接は練習すればするほど上達するし、参考書も数が多いわけではないので、少数の頼れる本をこなして練習を重ねれば対策としては十分かな、と!

より大事なのはその場での瞬発力や頭の回転の速さ、伝える力なので、以下紹介するような本を使って、ある程度問題のパターンや解き方を覚えた上で面接に臨めると、その場で問題解決とコミュニケーションに集中できて、リラックスして実力が出しやすいと思います。

おすすめの本

ケース面接で出される設問は、主にフェルミ推定と、ビジネスの課題を解く問題との2種類に分類されます。

フェルミ推定の問題の練習は、こちらがおすすめです。

「現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」

フェルミ推定って何?みたいな基礎的なところから説明されており、問題数も豊富なので、これ一冊でかなり基本は抑えられると思います。

これだけで不安であれば、以下の本で腕試しできる問題数を増やして、どんどん数をこなして慣れるといいかと思います。

ビジネス課題を解くケース問題の練習は、こちらがおすすめです。

「東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」

ケース面接の流れや解き方が説明されており、問題数も豊富で、頼れる一冊です。定番の参考書かと思います。

よく使われるビジネスのフレームワークも合わせて紹介してあるので、この本を読み込んでおくと、初見のケースを見たときに「あのフレームワークが使えるかも」というとっかかりのストックができていいと思います。

「戦略コンサルティング・ファームの面接試験 新版――難関突破のための傾向と対策」

上の東大生シリーズのケース問題ノートだけだと、実際のケース面接の流れだったり、面接官がどう突っ込んでくるかのイメージが掴みづらいので、この本でそこを補強できます。

著者はハーバード大学の就職課で、コンサルティング会社志望の学生の就職指導と面接対策を担当してきた方。

難易度が高すぎるというレビューも多い本ですが、本番よりも難しい問題に慣れておくという意味でも、私はこの本が一番参考になったな、と思います。MBBをめざす方は読んでおいて損はないかなと!

私はまずざっと問題を読んでから、自分だったらどう解答するかを書き出し、その後に会話を一行ずつ見ながら流れを追い、こう言われたらどう返すか、をシミュレーションしつつ、自分の答えとの乖離点をチェックしながら読み込んでいきました。

参考書の使い方

どの本にも共通することですが、割と薄くてあっさりと読み終わってしまい、最初に読んだ時に「え、これだけでいいの?」と思う方もいるかと思います。

私も、どの本も一周した後に、「いや、言っていることは分かったんだけど、これで自分が解けるようになると思えない…」と思ってしばらく頭を抱えたのですが、試行錯誤するうちに、解く際の考え方を理解して使えるようにならないといけないんだ、と気づきました。

そんなの一回読んだら分かるよ!という方は読み飛ばしてもらえればと思うのですが、私にとって効果があったおすすめの本の使い方としては、

  • 一周目で問題と解説を読んで、「ふむふむ、こういう感じで解答するのね」とイメージを持つ
  • 二周目ではまず問題だけ読んで、自分ならこう解く、という解答を作り、答え合わせしながら本の解答例との違いや見落としていたポイントを分析する
  • 三周目で、もう一度解いて身についたか確認しながら、今度は実際に目の前に面接官がいるイメージで口に出して自分の回答を説明する
  • その流れが自然にできるようになるまで問題集を何周もする

というものになります。フェルミ推定もケース問題も同じです。

実際に何周かすることで、問題のパターンや解答方法が染み込んできて、そのベースにある解答の考え方が分かるようになってきたら準備がいい感じに出来上がってきた証拠だと思います。

あとは、自分の回答を実際に口に出して喋って説明する、という練習は絶対にした方がいいと思います。面接の場ではコミュニケーション能力も見られるので、いかに順序立てて話せるか、いかに論点を明確にしながら話せるか、というのはかなり大事になってきます。これは黙って問題を解いているだけではなかなかコツが掴めないので、部屋で壁に向かって喋るのでいいので練習しておくと、本番がスムーズにいくと思います。

三周もするのはオーバーキルじゃない?という方もいるかと思います。確かにちょっとオーバーキル気味ですが、しっかり対策したいと思ったらそこまでやっておくと、もうこれ以上できないくらいちゃんと準備した、と思えるので安心して面接に臨めます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?コンサルの面接は特殊ゆえ準備に苦労される方も多いと思いますが(私もだいぶ苦労しました)、コツを押さえれば十分対策することは可能です。

また余談ですが、面接の対策の合間に息抜き&入社後の仕事の参考にするために読むなら、「イシューからはじめよ」をおすすめします!これは元マッキンゼーの安宅さんの著書で、問題解決の根本となる思想が分かりやすく説明されており、この考え方が身につけばケース問題もやりやすくなって一石二鳥です。

少しでも参考になれば幸いです。応援しています!

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