こんにちは、アラサーOLのえむです。2022年の間ニューヨークに住んでいて、最近東京に帰ってきました。
マッチングアプリは最近では日本でもだいぶ浸透してきたように思いますが、発祥の地アメリカではもっと広く普及しています。私は東京とニューヨークの両方で友人から話を聞いたりする中で、アメリカの方がよりマッチングアプリの使用を前提とした、それに合わせた恋愛文化が発達しているように感じました。
この記事ではニューヨークで恋愛模様を観察してみて発見したことをいくつかシェアしたいと思います。
恋愛のステージが細分化されている
日本だと典型的な「三回デートして、告白して、付き合う」というパターンはアメリカには存在せず、マッチングアプリから始まった関係の場合、細かく色んなステップをふみながら、その都度空気を読み、押したり引いたりしながら恋愛は進んでいきます。
以下がマッチングアプリから始まる恋愛のステージです:
- Talking stage
アプリでマッチして、メッセージのやり取りをしている段階。何回かデートに行った後でも、お互いにもうちょっと様子見の感じの場合はまだtalking(”話している”)stageにいます。お互いの趣味や興味関心を知って、ご飯なども行って、まあ、アリかな!と思っている場合です。
- Dating
デートを定期的に数ヶ月くらいし続けて、お互いにtalkingだけではないよね、だいぶいいかな、と思っている場合は、talkingからdatingに移行します。でもこの段階でも、まだ付き合っているわけではないため(寝ていることは多々あり)、お互いに他の人とまだアプリでやり取りしていたり、デートに行っていることもあります。それが前提でdating stageにいるため、やきもちを焼いたりするのは論理的にはアウトになります(でも難しいよね)
- Situationship
最近になって作られた造語ですが、現代の恋愛を非常にうまく表した言葉として日常ボキャブラリー入りしたのがsituationshipです。定義としては“恋人もどきの恋人ではない関係”のような感じで、恋愛関係を意味する”relationship”をもじり、”relation(関係)”ってほどではないけど恋人っぽい感じの一時的な”situation(状況)”になっている状態を指していいます。
このsituationshipが厄介で、もう数ヶ月デートもしてるしお互いの友達にも会ったりしてるし一緒にいて楽しいなと思っているのに、彼氏彼女ではないからそれ以上を要求していいのかその都度空気を読まないといけないし常に相手を失う恐怖を感じている上、流れで関係が消滅してもそもそも付き合っていなかったために喪失を悲しむこともできない!という何とも言えない難しさを生み出しています。
誰も得しなさそうなのになんでこんなことになってしまうの?と疑問を抱くところかと思うのですが、実際ニューヨークで周りを見渡してみるとこれはちょっと合理的な部分もあります。マッチングアプリの登場により無限に選択肢が増えた今、誰か一人の人といい感じになっても、いや、もっといい人がいるかもしれないし、とずるずるアプリを使い続けることができるようになってしまい、一人の人にコミットさえしていなければその状況が双方に許されるのがsituationshipのため、じゃあもうそれでいいじゃん、とみんなが気づいた結果、みんながsituationshipに落ちついてしまう、という状況になったのではないかと思います。
実際一人の人にコミットせず、でも楽しくデートを重ねられるというのは、自分の中で割り切れてさえいれば楽しい部分もありつつ、そういう状況ってあんまり長くは続かないので、多くの人が「いやーなんかsituationshipになっちゃってさー」と頭を抱える状況になっています。
- Exclusive / Official / Boyfriend Girlfriend
これが正式に付き合っている段階です。Situationshipの沼を避けるか、力技でそこから抜け出した場合、ここに辿り着けます。ここに来るまでには、datingまたはsituationshipのステージでお互いにいいなと思っていることが明白になった場合、ちゃんと話して、「僕たち私たち、exclusive(他の人とデートに行かない)になりましょう、彼氏彼女になりましょう」とはっきりと同意することが必要です。これで晴れて付き合っているカップルです。
アメリカのデート事情
これはあんまり日本と変わらないと思います。ご飯に行ったり、カフェでお茶したり、バーに行ったり。
割り勘問題も日本とほぼ同じ状況かなと思います。伝統的には男の人が払うものだったけれど現代になってその常識は崩れつつあり、その中でも僕はそれはマナーだと思うから全額払うよ、という男の人もいれば、いやいや割り勘でしょ、という人もおり、一方で女の人の側でも、メイクとかにお金がかかっているんだからそこは奢ってよ、という女の人もいれば、いやいや私も半分食べたから半分出しますよ、という人もいて、意見がばらばらです。個人のスタイルによります。
おすすめの定番マッチングアプリ
- Hinge
個人的にはちょうどいいレベルの、入門者向けのアプリだと思います。プロフィールをそれなりにしっかりと埋められますし、自分が求めているのが恋人なのか、将来の結婚相手なのか、友達から様子を見たいのか、などの情報も入れられます。婚活ほど真剣ではなく、でもいい人がいたら付き合いたいかもなー、まともな人に会いたいなー、という場合はHingeがおすすめです。
- Bumble
Hingeと並んでみんなが使っているアプリです。このアプリの特徴は「恋愛において女性にもっとパワーを」というコンセプトで作られていることで、マッチした場合、女性の側からしかメッセージが送れないようになっています。
それ以外の要素はHingeと似ています。マッチングアプリは、どれだけ多くの人が使っているかによって出会える人の幅も変わってくるので、ポピュラーなものを使うのが一番無難かなと思います。
- Tinder
闇を覗きたい人へ。というのは嘘ですが、HingeやBumbleよりも真剣な人の割合が下がる気がします。それかHingeかBumbleほど真剣ではないことを隠していない人が多いだけかもしれませんが。でもやっぱりものすごくポピュラーなアプリなので、ちょっとどんなもんか様子見してみたい、で使ってみるのは全然いいのではないかと思います。
実際どうなのか
恋愛って楽しいですよね。私からは特にそれ以上言えることはないです…マッチングアプリも身の安全に気をつけて、少しでも嫌だな、なんか変な人だな、と思ったらその直感に忠実に行動することを徹底していれば、基本的には楽しいことの方が多いんじゃないかなと思います。
あとは恋愛に全てを求めないことでしょうか…自分の生活が充実していれば恋愛は楽しい娯楽になるので、そのステージまで行けると一番いいんだろうなと思いつつ、難しいですね…真実の愛探しは続きます。
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